miraipm
TOP
space
サークル紹介
space
ナレッジ
space
コミュニティ
space
space ホーム spacespace ニュース spacespace ログイン
space
 現在位置:ナレッジ >> 業務知識 >>ITアーキテクチャとは スライドモード

ITアーキテクチャとは
投稿者:u187
投稿日時:Sunday, July 27, 2025


IT業界で「ITアーキテクチャ」とは、システムの骨組みや構造設計、またはその設計思想を指す言葉です。元々は建築分野の「アーキテクチャ(architecture)」が転用されたもので、IT分野ではシステムやソフトウェア、ネットワークといった幅広い範囲で使われます。

ITアーキテクチャは、単に技術的な構造を指すだけでなく、企業の経営戦略やビジネス要件を満たすための最適なITシステムのあり方を考え、それを具現化するための全体像を描く重要な役割を担います。システムの品質、パフォーマンス、拡張性、運用コストなどに大きな影響を与えるため、その重要性は増しています。

以下に挙げるカテゴリは相互に関連しており、ITアーキテクトはこれらの専門分野を横断的に理解し、ビジネス要件と技術要件のバランスを取りながら、最適なITシステム全体をデザインする役割を担います。


具体的なカテゴリと内容

ITアーキテクチャは、対象とする領域によっていくつかのカテゴリに分類されます。特に代表的なものとして、経済産業省が定めるITスキル標準(ITSS)でも示されている以下の3つの専門分野が挙げられます。

  1. アプリケーション・アーキテクチャ

    • 内容: アプリケーション(業務システムやソフトウェア)の設計方法、内部構造、コンポーネント構成、論理データ構造などを設計します。ユーザーのニーズを満たすための機能や、それらを効率的に実現するための仕組みを検討します。

    • 具体的な検討事項:

      • ユーザーインターフェース(UI)/ユーザーエクスペリエンス(UX)の設計

      • ビジネスロジックの設計

      • データ処理フローの設計

      • 機能ごとのモジュール化や連携方法

      • プログラミング言語、フレームワークの選定

      • 再利用性や保守性を考慮した設計原則の策定
         

  2. インフラストラクチャ・アーキテクチャ

    • 内容: ITシステムを稼働させるための基盤(インフラ)となるハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ、クラウドサービスなどの構造を設計します。システムの安定稼働、性能、セキュリティ、コスト効率などを確保することが目的です。

    • 具体的な検討事項:

      • サーバー、ストレージ、ネットワーク機器の構成

      • OS、ミドルウェアの選定と設定

      • 仮想化環境やクラウドサービスの利用(IaaS, PaaSなど)

      • データベースの設計と運用

      • セキュリティ対策(認証、認可、暗号化、ファイアウォールなど)

      • 可用性(冗長化、災害対策)とパフォーマンスの確保

      • 運用・監視体制の設計
         

  3. インテグレーション・アーキテクチャ

    • 内容: 複数のシステムやアプリケーション、異なる組織間のシステム連携・統合に関する構造や設計を行います。データの一貫性、相互運用性、全体最適化を目的とします。

    • 具体的な検討事項:

      • システム間のデータ連携方式(API、ファイル連携、メッセージキューなど)

      • データ変換やマッピングの設計

      • 統合プラットフォームの選定(ESB, ETLツールなど)

      • セキュリティとデータ整合性の確保

      • 異なる技術やプロトコルの間の橋渡し

      • 将来的な拡張性や変更容易性を考慮した連携設計
         

 

miraipm サイト概要 最新コンテンツ ニュース グループリーダーの言葉

Mobileモード